UX KANSAI #08 ペーパープロトタイピング 2016年12月10日
2017年も始まり、いつもながらセミナー直前になったが振り返りを行う。
○ペーパープロトタイピングって?
「仕様書段階でラフなプロトタイプを作りユーザビリティ評価を行い…じわじわと完成品に近づけていく…」
なるほど。言葉だけではわからなかったが意味を聞けばグッとイメージが湧いてきた。
○「作る」と「使う」で構成
「作る」=プロトタイプ(モノ)
・ワイヤーフレーム(ストーリーボード)➡web(2次元)
・モックアップ➡モノ(3次元)
「使う」=プロトタイピング(評価)
・思考発話法
・オズの魔法使い
・ストーリーボーディング
○ワイヤーフレームはユーザー目線で作る
ワイヤーフレームは画面上での見た目(画面設計)と使った時の流れ(構造設計)を作る。
タスクベースで情報設計を行いユーザーのやりたいこと(UXフロー)を具体化させる。
特に設計の仕方によってユーザーは欲しい情報までたどり着けないというのは納得。
※サイトには繋がったがコンテンツにはたどり着けない
スマホでユーザーのメンタルモデルが構造から手順へと変化。ユーザーがやりたい手順で作る事が必要。
外化はヒトの発想を具現化したものなので、作り手と使い手の間にある溝(情報格差、知識や常識など)を認識して飛び越えなければ使えないモノしか生まれない。
○作るときはラフに‼
手書きでラフ(雑ではなく丁寧)に書くこと。いきなりPCで作ったらダメ(これはモックアップも一緒)。質感を失わずに作ること。
確かに漠然としたイメージは特徴しか押さえられていない事が多く、細部まで問いを立てながら外化することができそう。
PCでは細部が自動で(勝手に)作られてしまうため、錯覚を生じたり雑味がなくなってしまうということか。
ワークショップを通じて手が動いていなければ考えていないも同然(だったか?)、ラダーアップで抽象化しすぎると面白味が無くなる、…思い出します。
プロダクト製品の模型。実際の大きさでラフに作り使ってみることで本質(デキの悪さ)が分かる。
○やってないけどメモとして
デスクトップウォークスルーは動き(行動するとき)をみるものでカスタマージャーニーとの併用がよい。
思考発想法はやりながら頭の中にあることを言語化すること。デジカメなどで記録する。簡単だがユーザビリティー上の事が凄くよく分かる。
○分かりたければユーザーになりきるべし‼
オズの魔法使いとは、人工物役の人間が操作していかにもあるような動きをシミュレーションする方法。簡単に言えば、ニセモノの行為を演技してムービーを撮ってチェックを行う。
※演技は一場面でよい。
アクティングアウト(ユーザーが使うシーンを演技する)、ペーパープロトタイピングと一緒に使うとよく分かる。
恥ずかしがってしまうと効果を発揮できないのが問題。
ユーザーの事をユーザー以上に考えて価値を見つけ出すこと(原石を見つける)、その要素を漏らさず外化させること(磨きあげて輝きを放つ)、そしてその輝きは本物かどうかをチェックすることを学んできた。
振り返ってみれば今までの学びに通じる内容だった事がよく分かる。
さらに、こうして後で振り返りができるのも講義がアクティビティシナリオのごとく構成されているからだと勝手に(都合よく)納得する。
残り2回、頑張って学びます。
今回も多くの学びを得ることができました。チームyahooの皆さま、浅野先生、関係者の方々に感謝します。
ありがとうございました。