UXD2017 vol5(質的調査) 見学の試み(OB)

久しぶりにOBとして見学参加するチャンスを得た。

ただ見学しただけでは手持ちぶさただろう。自分としては復習したいと思っている。どうしたものかと考えたあげく、一人でもいいからワークショップすることにした。手を動かさないと学べない質なので。

OB仲間から過去のブログを教えてもらえたので事前復習はバッチリ。
詳細な状況はわからないので昨年の内容を想定。お題は不明なので勝手に「旅」と想定。
ギリギリの時間までかかるかもしれないので大阪で撮影。バス停で並んでいる人をターゲットにした。

早速一通り見て回り、バス停で待っている人の行動を撮影していく。立っている人、座っている人、本を読んでいる人、スマホをいじっている人、会話してる人…色々いる。

「とにかく撮影。判断は後。」

自分に言い聞かせながら撮影を続けると離れたところ(撮影していた後ろ)で袋入りのキャベツを食べていたご婦人がトコトコ歩いて来てバスに乗っていく。

「そこにいるのっ?」

今度は離れたところにいる人も撮影。最終的に乗る人をチェック。二時間近く撮影した後、一人で座席に座っている人にインタビュー。

「このあとバスに乗るんですか?」

「ハイ」という人、「電車待ち」という人。色々といるな。でもKA法までいかないといけないのでパソコンでワードに並び替えコンビニで印刷。ハサミと付箋紙を持ってカフェで分析。

「やはりここからが難しい」

時間が来たのでUXDの会場にて続きを行う。

講義を聞き、皆に追いつくため急ぎ作業を行う。わからないところは事務局の方々からアドバイスやコメントをもらい修正していく。

「ありがたい…」

最終的に形にはなったが、自分の苦手な部分は変わっていなかった。
手順はできるようになっているが内容は…、やはり修行が必要。
製品として使うための概念化とその粒度、言葉の選び方、分類のしかた、こういった感覚的なところが身に付けていないと使えないことがよくわかった。

久しぶりのこの感覚、参加している方が「楽しいけれど苦しい」と表現がピタリとはまる。

「体験と経験は違う」

講義で先生が話していた言葉を心に留めて今後につなげたい。


今回、浅野先生や事務局の方々に多くのご指導をいただきました。
ありがとうございました。